結膜弛緩症

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検査・治療について

結膜弛緩症の治療

結膜弛緩症はしばしば疲れ目(眼精疲労)などと診断され、見過ごされていることがあります。極端な例では「お年のせいですよ」と片付けられていることもあります。そして、眼精疲労などの点眼薬を処方されることもあります。しかしながら、結膜弛緩症は物理的に結膜が余っている状態なので、症状は点眼薬だけでは軽快することはあっても、完治は難しいのです。

結膜弛緩症をきちんと治すには手術が必要となります。下に挙げたような症状を繰り返し、点眼薬で治らないときには手術を検討します。

結膜弛緩症の手術には、以下のようなものがあります。

  • 切除法:
    余った結膜を切除して断端を縫う方法です。弛緩の程度によって切除範囲を変えることでほぼ完全に弛緩を治すことができますが、縫合糸による異物感が1週間ほど続きます。また手術後に切開部が開くことがまれにあり、再縫合を要することがあります。
  • 縫着法:
    緩んだ結膜を、結膜嚢(結膜の端の折り返し部分)でその下の強膜(しろめの組織)に縫い付けます。術後の痛みはほとんどないものの、時に治療効果が不十分だったり後で再発したりすることがあります。
  • 弛緩結膜の焼灼法:
    結膜の余った部分に熱を加えて収縮させる方法です。最も短時間で終わりますが、焼灼した結膜にびらんが生じ、1週間ほど異物感が続きます。また、弛緩の程度に応じて処置の程度を加減することがやや難しいのが欠点です。
  • ラジオ波による結膜下組織の処置:
    緩んだ結膜に注射針よりも細い針を入れてごく弱いラジオ波を作用させることで結膜の下の組織を収縮させて緩みを取ります

当科では4のラジオ波による処置を基本として行っています。弛緩の程度が強い場合は、これと「縫着法」を組み合わせることで効果を高めます。

手術は局所麻酔で15分ほどです。白目の部分にごく少量の麻酔薬を注射して、その後ラジオ波を作用させます。程度が強い場合は、結膜の縫着を行って緩んだ結膜を伸ばしてからラジオ波により処置を行います。この処置によって結膜の下の組織を収縮させて緩みを取ります。弛緩の程度によってこの処置を10~30回ほど繰り返しますが、処置中に痛みを感じることはありません。

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